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フェアリー ロートダイン : ウィキペディア日本語版 | フェアリー ロートダイン
フェアリー ロートダイン(''Fairey Rotodyne'')は、イギリスの航空機メーカーであるフェアリー・アビエーションにより開発された複合ヘリコプター。世界最初のVTOL旅客機と銘打ってデビューしたが、垂直離着陸の為に航空機としてのペイロード、速度等で普通の旅客機に劣り、且つトン・マイルあたりの運航費がかさみ騒音や操縦の難しさもあり、野心作であったが結果的に旅客機市場に入り込めなかった。 == 構造 == 主翼に取り付けられた各エンジンはクラッチを介し、推進プロペラだけではなく機内のコンプレッサーにも接続されている。離陸時はエンジン出力の大半をコンプレッサーに回し、生み出した圧縮空気に燃料を混合、燃焼ガスをローター先端から噴射して回転させることで垂直離陸する。離陸後はエンジン出力を全て推進プロペラに回して前進し、主翼の揚力によって水平飛行を行う。水平飛行中、無動力となったローターはオートジャイロと同じく前方からの気流を受けて回転し、揚力を補助する。この方式によりヘリコプターより低燃費かつ高速を達成していた。 1957年に試作機が初飛行し、イギリス国民の大きな期待を集めたが、離着陸時の激しい騒音と、通常の旅客機に比して経済性に劣るという弱点、最終的には政治的な理由により、開発は打ち切られた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フェアリー ロートダイン」の詳細全文を読む
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